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フィルター掃除機能とは?

フィルター掃除機能って何してるの?

フィルター掃除機能は、「掃除機能」であって、「洗浄機能」ではありません。勘違いしている方が大勢いるので、先に申し上げておきます。

フィルター掃除機能がついたエアコンが世の中に登場して15年以上経過しましたが、部屋の中には湿気や油分を含んだ空気・ほこりが存在していることと(「エアコンはなぜ汚れる?」を参照)、フィルター掃除機能付きのフィルターは、わざとほこりを集めて、それを除去するようになっているため、目が細かくなっており、油とほこりの影響が大きいところでは、使えば使うほど目詰まりしやすいのが現状です。

そのためにフィルター掃除ユニットも外しての、分解クリーニングが必要です。

大きく分けると2種類

・ほこりを貯めるタイプ
・排出するタイプ

いずれのタイプも何らかの形で汚れたフィルターに接触してほこりを集めるため、そのうち接触する側が汚れていき、その内フィルターが目詰まりしていくので、どんどん効きが悪くなります。
貯める方は定期的に手入れが必要で、排出する方は手入れが要らないように思い込んでしまいますが、どちらもフィルターの手入れが必要です。

ほこりを貯める

前述のような理由で、単にフィルターやダストボックスのほこりを除去するだけではダメで、最低でも水洗い、汚れによっては洗剤での洗浄が必要です。
メーカー・機種によっては外しづらく、はめづらく、壊す方もいらっしゃいます。分解作業に慣れている我々でも、外しづらいタイプがあります。

ほこりを排出する

貯めるタイプが大変なら、こっちならいいだろうと思いがちですが、こっちのほうが最悪です。
吸引する経路(吸引口・配管など)・ファンが目詰まりしやすく、そのことを外から確認する方法もないため、エアコン内部はどんどん汚れてしまいます

ほこり詰まっているほこり詰まっている

フィルター掃除機能って必要?

メリットよりもデメリットが多いのが実情。
フィルター掃除機能は、機能無しの室内機のエアーフィルターの掃除を、メーカー推奨の2週間に1回の掃除の回数が、減らせるかもしれない期待の機能です。
矛盾しているように思えますが、室内機へはなるだけほこりなどがいかないように、こまめに室内機(室外機も)の周りをキレイにすることが大事です

ましてや、キッチンからの油煙や仏壇などから来る線香の煙が吸込まれやすい設置場所だったり、お客様がお部屋の中でタバコを吸う環境だったり、西日が当って冷房温度を極端に下げる、もしくは24時間運転しっぱなしの状態では、フィルター掃除機能がついていないエアコンでも汚れてしまいます。

と言っても、容量の大きいエアコン(5.6kw以上)にはほとんどこのフィルター掃除ユニットがついていますし、家電量販店などでは無知な店員が、メーカーの受け売りでこの機能付きのエアコンを勧めてくる傾向があるので、さらに無知な状態で行ってしまうと、後々のメンテナンス(「エアコンクリーニングとは?」を参照)でお客様が後悔します。

フィルター掃除機能を含めて、複雑な機能がついたエアコンは選ばないことが吉です。