エアコンの設計寿命は10年です
どういう計算で10年になっているかご存知ですか?
国が定めた「ルームエアーコンディショナーの設計上の標準使用期間を設定するための標準使用条件」というのがありまして、これを元に10年と決められています。

これはどのメーカーのエアコンでも、取扱説明書の最後辺りに書かれているのですが、参考までに日立の「RAS-W22F」の取扱説明書から抜粋しました。他のメーカーの取扱説明書を見ましたが、計算式の大元が同じですので、同じでした。
エアコンは冷房・除湿を使ったときの結露水で汚れていくのですが、例えば5月~9月をざっくりと150日と計算して、24時間使いっぱなしとして、これに24時間をかけると、3600時間になります。この表によると、夏場は1008時間、冬場が1183時間で、合計しても2191時間になりますので、これだけで設計寿命を超えることになります。8時間使用しても、1200時間ですので、夏場は超えることになります。
高い初期投資をしたので、10年経っても修理して使いたい気持ちはわかりますが、設計寿命を超えると、保守部品が在庫限りになりますし、在庫部品で対応できなければ、修理はできませんので、買い替えるしかありません。夏場にエアコンが使えないと、現代では生活に支障をきたすので、慌てて買いに行って、在庫のある適当な機種を選ぶということにもつながりかねません。そうすると、後で後悔することになりますので、設計寿命を超えたら買い替えを早めに検討するのが吉です。
洗濯機の設計寿命は7年です
なんだか短く感じますが、それについて詳しく説明した【ジャパネット公式】サイトがありましたので、参考に。
「洗濯機の寿命はどれくらい?寿命を知らせる要注意サインや長く使用するコツをご紹介」

どのメーカーの洗濯機でも、取扱説明書の最後辺りに書かれているのですが、参考までにパナソニックの「NA-FS90H6」の取扱説明書から抜粋しました。
年に547回ですから、毎日2回は洗濯機を使う家庭は、7年で壊れる可能性がありますね。
エアコンと違って、部品の数は少なく、大きく言うと、メインのモーターと、操作するための押しボタン、給水側のバルブ、脱水側のバルブで構成されていますが、どれもかなり丈夫に作ってあるイメージです。使い方によっては長く使えそうです。