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エアコン(室内機)はなぜ汚れるのか

設置する理由

日本でエアコンを買って設置する人で、冷房・除湿は使うが、暖房は使わないという人はいても、その逆で冷房・除湿は使わないが、暖房は使うという人は恐らくいないと思います。

エアコンはいくつかの要因で汚れますが、簡単に言うと、使えば汚れる、使わなければ汚れません。
そしてどんな複雑な機能がついて、省エネを謳っているエアコンでも、室内機内部の汚れがひどくなると、効きが悪くなるために、それを補おうとすると結果電気代が上がります。

エアコンの構造的宿命・結露水

エアコンは、日本の高温多湿な部屋の住環境を改善するため、密閉された空間で、主に「冷房・除湿」をメインで使うことを目的に設置されています。

冷房・除湿を使うと、住んでる人間や動物は快適に過ごせますが、夏場湿度の高い環境で、冷たくなっている熱交換器に触れることにより、結露してその結露水がカビとなり汚れていきます。
これが室内機が汚れる一番の原因で、構造的宿命です。

こちらで三大油と呼んでいる

  • 料理で発生する油煙
  • 仏壇などからの線香の煙
  • たばこの煙


は、付着すると接着剤的な効果で、部屋の中に存在する埃ほこりが吸着しやすくなります。

これら油分が付着したたまま放置すると、室内機内部が汚れるだけではなく、室内機に多く使われているプラスチックが割れやすくなり、故障や設計寿命の低下になります。がエアコン内部に付着すると、さらに汚れが加速してしまいます。

また、エアコンはプラスチックを多用していますが、プラスチックは普通に経年劣化で固くなり割れやすくなりますが、油が付着したまま放置すると、さらに加速します。

設置場所によって汚れ方は違う

以上のような3条件、結露水、空気中に含まれるほこり、油分によって汚れていきますが、結露水は使えば必ず発生する宿命ですので、どこに設置しても大きくは変わりませんが、ほこり、油分は設置場所の影響を大きく受けます。

そういう中、汚れやすい設置場所は

  • リビング(人が集まるので容量大きめが設置されやすく、稼働率も高い)
  • キッチン(油汚れがつきやすい)
  • 仏壇の近く(線香を上げるとその油煙で汚れる)
  • 戸建ての2Fの部屋(熱気が上がりやすく稼働率高い)

汚れ防止

エアコンに過度な負担をかける使い方は、汚れを加速させてしまいますので、使い方が大事です。

  • エコ設定(冷房28℃以上、暖房20℃以下)使用
  • 油料理中、仏壇の煙が出ている中はエアコンを止める
  • たばこは室外で吸い、45分は室内に影響を与えるので、それ以降に入室する
  • 24時間使用はさける(設計寿命も短くなる)
  • 適度にエアコンを停止させ、内部クリーンで水分を乾燥させる


が大事です。

当店で施工した後は

  • 汚れの原因の説明
  • エコ設定(冷房28℃以上、暖房20℃以下、風量・風速自動、風向き自動)に変更
  • 内部クリーンを有効(メーカーによって標準設定無効)


にして引き渡します。

内部クリーンについて

メーカーによって、クリーニングや内部乾燥など名前が異なり、また設定も標準無効があります。この設定はカビ的汚れに大きく影響しますので、当店では必ず有効にします。

  • コロナ(無効、冷房専用は機能なし)
  • シャープ(有効、運転1時間)
  • ダイキン(無効、運転1時間)
  • 東芝(有効、運転1時間)
  • パナソニック(最近有効、古い機種は無効、運転1時間)
  • 日立/白クマくん(凍結洗浄付きは有効、それ以外は無効、運転1時間)
  • 富士通ゼネラル(加熱除菌がついた2018年から無効、運転90分)
  • 三菱重工/ビーバー(有効、運転2時間)
  • 三菱電機/霧ヶ峰(無効、運転40分)