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エアコン内部のクリーニング頻度は年一がベスト

どうしてもエアコンの冷房・除湿を使うと、温度差による結露で室内機内部が濡れてしまい、その際の水分がカビ的汚れになるので、年に一回のきちんとした分解クリーニングがおすすめです。

もちろんこれは大なり小なり費用がかかるので、物価高に加え、色んな税金の支払いなどで大変な中、それらの費用を毎年捻出するのは大変かもしれませんが、室内機を汚れたまま使用すると、便利で快適なエアコンが、内部のカビを撒き散らす厄介者となり、結果何らかの病気を誘発する可能性だってあります。

と言っても、当店では汚れていないエアコンは触らない主義ですし、一度分解クリーニングしたら、これが年一なのか、数年に一度でいいのかのアドバイスもいたします。

こちらは三菱電機・MSZ-GE2519(2019年製)という機種で、製造から6年目というタイミングで初めての分解クリーニングだったのですが、6年でこれですので、汚れは軽微なほうです。

全体的には、新品稼働で、半年もせずにこれよりもっと汚れるケースのほうが多いのです。

フィルターは普通に汚れていました(どのメーカーもエアコン稼働時は、2週間に一度の清掃を推奨)が、その他のメインの外した部品には、カビ的汚れあまりみられません。

ファンの浸け置きの汚水は、はっきりわかる汚れはありましたが、熱交換器からの汚水は軽微なほうでした。

原因の一つとしては、前述の結露によるカビ的汚れを抑えるための「内部クリーン」が設定されていませんでした(三菱電機は標準切)。ですので、これをきちんと有効にして中を毎回乾燥させることと、使用温度をエコ設定(冷房28℃以上)することと、使用時間もなるだけ長時間使用しない、そもそもエアコンを使わなくて済む用に、窓ガラスへの直射日光を避ける努力をするなどすれば、こちらは年一ではなく次は5年後でも大丈夫かもという状況でした。

このように設置時におけるミスも、こちらで修復できる可能性もあります。

これは電源コードを伸ばすだけでしたし、当店では制御基板は外すので、戻す際に伸ばして取り付けするだけで、これだけのためにわざわざ何かをするわけでもないので、追加費用はかかりません。

こちらは2年前に分解クリーニングを依頼されたパナソニック・CS-EX228C(2018年製)で、本来は左側から配管される場合、通常右側に接続されている排水ホースを左に移設するのですが、右のままになっていたケースです。

前回も気づいてはいたものの、実害がなかったこと、配管の状況から修復するのが困難なことから、そのままにしていたものですが、今回の依頼では「水漏れがある」とのことで、実際排水ホース内が詰まっていました。その排水ホースに直接高圧洗浄するとか、サクションポンプで詰まりを除去すれば、一時的にはしのげるでしょうが、本当の原因はここにあるので、どうにかできないかと思案したら、左に変更して出口の配管側に余分なホースは引き出せてうまくいったケースです。

化粧テープなどを巻き直したりもしたましたが、そこまで大きく時間を取ったわけでもないですし、何度も仕事を頂いている関係性もあり、追加費用は頂いておりません。

このようにきちんと爪が背板にかかっていないケース(パナソニック、東芝、ダイキンに多い)。

最終的には、きちんと正規の爪がかかった状態に戻します。

こちらは外壁と内壁の壁間の断熱や異物(虫やねずみなど)の混入防止をする貫通スリーブが入っていないケース。貫通スリーブ自体取り付けが困難なケースもあるのですが、後から貫通スリーブを通すのは、実質無理です。

エアコン用のパテを埋めると、少なくとも異物(虫やねずみなど)の混入防止はできますので、こちらも無料で対応しています。

これに限らず、大幅な費用をかけずに対応できることはなるだけ無料で対応していますが、場合によっては設置業者にその是正を依頼しないと対応できない場合もあります。

過去には分解クリーニングのために部品の取り外しが困難なため、設置業者さんに設置をやり直したもらったことも一度や二度ではありません。最近は分解レベルが向上したこともあり、そこまでの状況には久しく遭遇しておりません。

こちらは富士通ゼネラル・AS-M402M2(2022年製)で、通常室内機と室外機は黒赤白の3芯のVVFケーブル(15Aタイプは1.6mmで、20Aタイプは2.0mm)を配線するのですが、そもそも3芯ですらなく、20Aタイプなのに、白の部分は1.6mm(アース線で使用する)でした。

購入した家電量販店(日本で知らない人はいないくらい超有名どころ)に修復してもらうようお客様には伝えたのですが、その家電量販店は現地視察もしないで、「問題ありません」で対応してくれなかったとのこと。びっくりします。

お客様からの情報がうまく伝わっていなかったのかもしれませんが。

改めてメーカーの施工説明書をきちんと読むと、配線はVVFケーブルの2.0mmを使用するとなっているのですが、施工して3年経過していなくても「当店ではこれが正常です」で通してしまうのですから、これがさらに年数を超えると、設置した業者さんへ言いづらくなります。

そういったことも含めて、分解クリーニングは年一がおすすめです。