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健康的住環境
2015年あたりから、せっかく綺麗にしたエアコンや洗濯槽を中心に、汚さないためのアドバイスに力を入れてきました。そのため、使い方や、置かれている環境の変更、メンテナンスの方法なども伝えてきましたが、同じお客様のエアコンを何度も依頼されるたびに、気づきました。
汚れやすい原因は住環境にあると。
そこを変えない限り、綺麗を維持するのは難しいと。
ですが、出来上がった家やアパート・マンションの住環境を変えるのはもっと難しいです。
そのため、これから家を作る人や、作っても色々困っている方々のためにも、自分が勉強してそのことを伝えていきたいと思い、作っているのがこのページです。
そういう中、エコで健康的な家造りをしたいと思うようになり、そこから日本ではおかしすぎる「医」「食」「住」に発展して、埋もれている方々の「歴史」も交えて、ほぼ毎日そのことに関して勉強しています。
目指すはイヤシロチハウス
テーマは「先人の知恵に学び、昔(江戸時代)のように、その家の中で過ごすだけで、自然治癒力が上がる家」。
- 整地をして、基礎を作る前に「炭素埋設」をする→イヤシロチ化
- 基礎以外には、なるだけ自然素材のものを使う
- 木は無垢の木(国産材)のみ(理想は愛工房の45℃低温乾燥させた国産杉材使用)
- 接合は、木組み+金物(法律上使わざるを得ない)
- 石膏ボードやビニルクロスを使わず、竹小舞の荒土壁
- 電磁波の影響を考慮して、最小限の電化製品使用
- シックハウス症候群や化学物質過敏症を避けるため、最小限の石油製品使用
いろんな本を読んだり、Webサイトを参考にしてましたが、上記の点をふまえた理想の家作りをがんばってるサイトを発見したので、リンクしておきます。私が言いたいことがほぼそのまま書いてあります。
『山納銀之輔...エコビレッジビルダー,自給自足村づくり』
日本の住環境はエアコンがないと暮らせない
ある日、ある時、二階建て戸建ての、二階にある漆喰壁のお客様のエアコンを掃除してるときに、漆喰壁とか土壁のメリットは、化学物質(ビニルクロスやその糊)を使わないこともありますが、室内の湿気を吸収する効果もあるのに、どうして、エアコン内部にカビ的汚れがつくんだろうと。
まずカビ的汚れは冷房・除湿を使った際の結露水で発生します。
なので、設定温度、使う時間、その後の結露水の乾燥が大事。ここまでを今までは説明してきましたし、今も継続しています。
なぜ冷房・除湿を使うのか?暑いから。それも蒸し暑さ。
なぜ暑いのか?日本は高温多湿だから、考えたってしょうがない。そうなのか?
夏だから暑いんだったら、電気もエアコンもなかった時代はどうしてたんだ?現代が昔より温暖化になっているのか?
エアコン(室内機)の周りを俯瞰で見たら、窓ガラスを通して、直射で部屋を暑くしてる状況に気づきました。
昔より温暖化になってるのかもしれない。巷で言われる二酸化炭素によるオゾン層破壊もあるのかもしれませんが、アスファルト舗装にコンクリート作りの建物が多く、昔より人口密度が、特に都市圏は高い。鹿児島市でさえそうなんですから、東京とか都会はもっとそうでしょう。
狭いところに人が集まれば、狭い土地に建ぺい率いっぱいいっぱいで家を建てるしかない。
となると、昔のように、軒を伸ばしたり、木を植えたり、縁側をつけたりして、日差しをカットするなんて無理。
さらに、ほとんどの家の中は、ビニールクロスに、フローリングの湿気が抜けない環境で、さらに窓を開けたって、排気ガスや悪い空気しか入ってこなければ、蒸し暑くて苦しい。
なので、現代のほとんどの日本家屋では、冷房・除湿がどうしても必要なんだと。
当然ながら、そういう状況で、エコ設定温度や使う時間などいくら説明しても、(場合によっては)焼け石に水だったわけです。
そこから、昔の人はどうしてたんだろうと疑問がわき、昔の古民家や、文化財になっているエアコン的設備がないところを巡るようになって、これは急がば回れで、先人の知恵に学びながら、江戸時代辺りの家の造り方を中心に勉強するに至ったわけです。
少しずつ、ここ数年で調べたことと、おかしすぎる日本の「医」「食」「住」にからめたことを記載していきます。
ずっとまとめたかった
「エアコンは日本の住環境に必要?」
「昔はどうやって暑さをしのいでいたか?」
「古民家を巡る旅」
は別ページ作りましたので、参考までに。
2023年1月27日記
2023年11月3日更新。