当店では、施工後の保証の期限を設けておりません。
きちんと分解をするようになる前から、設けていなかったのですが、このあたりは明確にしたいと思っており、依頼されたお客様には直接伝えています。
また経年劣化は別として、施工後に正常に動作していないのに、先に精算することもありません。正常に動作が確認できてからの精算になります。
クリーニング後のよくあるクレーム
エアコンの分解レベルをファン取り外し標準にしてからは、下記のようなクレームは限りなくゼロに近いのですが、過去にあったものをまとめてました。
今のところエアコンだけで、他では記憶にありません。
エラーが出る(エアコンが全く動かない)
ほとんどの場合、最後の試運転で発生するので、そのまま引き渡すことはありませんが、まれに数日経ってから発生するケースがありました。
- 分解レベルや養生が悪く、電装部品に水がかかってしまった。
- 経年劣化。
- コネクタの接続ミス。
施工する前は発生していなかったので、どれも施工が関わっていますが、分解レベルを上げてからは激減しています。
室内機から水漏れする
- 排水がホースが詰まっていた。
- パナソニックの一部機種で、多量に洗浄水をかけると発生。一晩経つと止まる。
- 室内機が排水の方向とは逆に傾いていた(←設置の問題)。
- 排水のホースに山谷が有った(←設置の問題)。
- 断熱仕様ではない排水ホースを室内に使用して結露(←設置の問題)。
- 内壁と外壁との間に隙間があり、その間での結露(←設置の問題)。
施工する前は発生していなかったので、どれも施工が関わっていますが、分解レベルを上げてからは激減か、ゼロになっています。
排水ホースの詰まりは、直接ホースを高圧洗浄するようになり、そのときに詰まりがあればすぐ気づきますので、その時点で対応します。
排水がホースが断熱仕様でない場合は、設置業者さんへの連絡での対応になります。
設置に関わる隙間で、本来パテ埋めする必要のある場所は、過去にせずにねずみが発泡スチロールをかじったこともあったので、なるだけサービスでパテ埋めしています。
(施工後から)においがする
- 分解レベルが低く、熱交換器の汚れが取り切れていなかった。
- ファンを外さずに洗浄したため、ファンの汚れが熱交換器についてしまった。
- 洗浄後の、特に熱交換器の水分が抜けきれておらず、それが生乾き臭のようになった。
- 室内機が傾いていた(←設置の問題)。
施工する前は発生していなかったので、どれも施工が関わっていますが、分解レベルを上げてからは激減か、ゼロになっています。
以前は引き渡しも冷房の確認ができたら、送風運転で1時間くらいのお願い(夏場はそれでも暑いので)をしていたのですが、特に容量の大きいエアコンはブロアファンで水分をある程度飛ばしてから元に戻して、さらに暖房で1時間以上運転をお願いしています。
施工前からしていた場合は、汚れの状況によって、壁掛けのままでは取り切れない場合がありますが、それも試運転の際にほぼ判明するので、現在ではなんかおかしいなと思いつつも退散することはありません。
異音(振動)がする
- 分解レベルや養生が悪く、モーターの軸内部に水がかかり、グリス切れで発生。
- 部品の取り付け方が間違えていた。
1年以上経過してからの連絡もあるのですが、施工直後からしていたと言われると、それが100%否定できない場合は、きちんと対応します。異音のケースではほぼモーター交換で修復しています。
分解レベルが低かった頃は、設置の問題も判明しづらかったのですが、きちんと分解していくと、「ここが普通に使ってこんなに汚れるのはおかしい」と気づきやすくなり、その原因はなんだろうと意識しながら作業するため、設置の傾きや、背板がきちんと壁に固定されていないなどの問題も施工中に判明することもありました。その場合はお客様より設置業者に連絡いただくか、その説明が難しい場合は、代理で伝えることもあります。
ということで、依頼される場合、その辺りの保証についても確認してからがよいと思います。