概要
こちらは、ダイキンのフィルター掃除ユニット有りの、2020年製・F80XTRXP(8.0kw/26畳用のRXシリーズ)という機種での紹介です。
ダイキンのフィルター掃除ユニットは
- フィルターが動くタイプ
- フィルター固定でホコリを集める機械が動くタイプ
と有り、こちらは後者です。
このフィルター固定タイプは、フィルター掃除ユニットを外す場合、天井との距離が15cm以上ないと天井に当たって外れないことがありますが、こちらは十分空いておりました。
1年前の他の業者さんが分解クリーニングして、施工してすぐに酸っぱいにおいがするようになったそうです。いくつか原因となるような箇所も発見されました。誰に洗浄を依頼するかは大事だと思います。
施工手順&ビフォーアフター
施工前
①試運転して異音、ルーバー(上下、左右)動作、エラーの有無、水漏れなどの問題がなければ、分解していきます。

②外装カバーを外したところ、電源コード式が挟み込まれていました。この機種は配管が右側出しですので、ここを挟み込むと、水平が右上がりになり左に傾くため、排水が流れづらくなり詰まって水漏れの原因になったり、結果においの元になったりします。
設置した人の問題ですが、過去に洗浄した際にも気づけた部分です。

③外枠以外の部品を外した熱交換器です。

④送風口です。

⑤送風口です。この機種はファンモーターの取り外しがこのままでは困難なため、モーター軸に水が侵入しないよう、テープで養生します。

⑥分解して外した部品です。

⑦フィルター掃除ユニットです。

⑧ファン、ルーバーなどです。

施工後
⑨綺麗になった熱交換器です。ファンを外すことで、熱交換器の内側にも洗剤の噴霧、高圧洗浄することができるのと、排水ホースを外すこととで、汚水が綺麗になったかどうかが目視でわかるため、より綺麗することができます。

⑩綺麗になった送風口です。ファンがついたままでは綺麗にしづらいところです。

⑪綺麗になった送風口です。

⑫綺麗になった部品です。

⑬綺麗になったフィルター掃除ユニットです。

⑭綺麗になったファン、ルーバーです。

⑮これは部品を戻す際に、ドレインパンの排水がスムーズに流れておらず、確認したら防虫キャップが詰まっておりました。防虫キャップをつけたら、定期的なお手入れが必要ですが、つい忘れてしまうことと、ここから虫が侵入するリスクより、ここが詰まって水漏れのリスクのほうが高いと思っています。

⑯ですので、お客様に説明して、洗浄はしたものの撤去しました。

⑰熱交換器と送風口だけの汚れです。

⑱電源コードは挟み込まないようにして、爪がきちんとかかるようにしました。ダイキンは地震などの縦揺れで室内機が落ちないように、本体と背板をネジ留めします。ただしネジ留めしていないことが多く、以前はネジを準備して留めていたのですが、それを知らずにエアコンを撤去しようとして壁を壊した業者さんの話を聞いてから、新たなネジ留めはやめています。

⑲元に戻して、最初と同様試運転して異音、各種動作、水漏れなどの問題がなければ、エアコンを汚しにくくするアドバイスをしてお客様に引き渡します。
