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【解説】エアコン交換(シャープ製→富士通ゼネラル製)

当初2024年11月29日に、シャープ製エアコン(18畳用)の徹底分解クリーニングを依頼され伺ったのですが、実は1ヶ月前に他の業者さんが分解クリーニングしたばかりで、洗浄直後から気になるにおいがあり、その業者さんに再クリーニングを依頼したところ、年明けの1月になるとのありえない回答。

クリーニング時も、「いつ始まるのか」と思っていたら「終わりました」という短時間での作業だったとのこと。お客様はそのにおいが我慢できなかったため、この業者さんに頼ることはあきらめ、当店を探して頂き、分解クリーニングの予定でした。

ただし、においよりも(はっきりとは認識できないが、部屋の中にいると目がしゅぱしゅぱしたことにより明らかなすすぎ不足と判断)、送風ファンが回るときに油切れのような音がうるさく(恐らくモーター交換が必要なレベルですが、お客様いわく設置当初からしていてわからなかったとのこと)、設計寿命超えのモーター交換は、シャープ製の場合修理扱いとなり、当店でモーター自体の入手ができず、メーカーへの修理依頼となれば数万円の費用がかかり、そこからさらに分解クリーニングとなると、かなりの出費になってしまうことが判明。

そこでエアコン本体の交換をお客様に打診したところ、「交換します」ということでしたので、同年12月5日に交換することとなりました。

交換前

交換前の室内機です。

室内機を外しました。

交換後

新しいエアコンは効果のよくわからないフィルター掃除機能やなんとかクラスターなどの機能のない、分解クリーニングでも熱交換器をきちんと洗浄しやすい、富士通ゼネラル製のAS-C564R2を選び設置しました。

設置後の試運転では、あまりにも静かすぎて、動いていないのかと思うくらいでした。

古いエアコンを分解してみて

においがするという室内機を完全分解してみました。

熱交換器と外枠との境目が汚れています。こちらは外枠(ケーシング)を外さない限り、綺麗に洗うことは困難です。

ファンはそこまで汚れていませんでしたが、ドレインパンはかなり汚れていました。

ドレインパンを外さない限り、特に汚水の通り道を綺麗にすることは困難ですし、汚れの塊などがあると、後々結露水がスムーズに流れず、水漏れの原因にもなります。

熱交換器内側はそこまで汚れていませんでした。

外枠(ケーシング)の上部が結露でカビ的汚れがつくことはあっても、底部分が配管右出しの通常使用で汚れることはそうそうありません。これは分解クリーニング時の養生不足で、洗浄時の汚水がこちらに流れ込んだものと考えられます。

送風口の奥もカビ的汚れが見えます。これはドレインパンやファンを外さない限り、綺麗にすることが困難な箇所です。

クリーニング直後で熱交換器がこんなに汚れることはありえません。また熱交換器に載っているミニ基板のカバー内も汚れています。推察するに、フィルター掃除ユニットを外さずに洗浄したものと思われます。

上部から見たところです。熱交換器中心部も汚れていることから、フィルター掃除ユニットを外していないことがわかります。

前回の業者さんはありえないことに、外装カバーも外さずに洗浄したようです。通常使用でしかもクリーニング直後でここが汚れることはありえません。

ということで、分解してみて色々わかるのですが、分解クリーニング業者選びは、クリーニング後に色々な問題が発生しないために、どこまで分解する業者さんかの見極めが大事です。

当店は施工した記録を全て公開し、お客様にも数日以内にその公開したURLを送って、クリーニング履歴を共有しています。